ダイエット効果

投稿日: /
最終更新日:

おにぎり+野菜と糸寒天のサラダ

肥満の元凶は中性脂肪のたまりすぎ。学問上で言えば、太りすぎもまた立派な病気の一種です。しかも恐い生活習慣病のコールサイン。一刻も早く減量作戦をはじめなければなりませんね。

〝言うは易くおこなうは難し〟の減食、節食を心がけている方も多いことでしょう。でも、好きなものをまったく食べられないというのはとてもさびしいことです。

次の食べ合わせなら改めて減食なんかしなくても結構。腹一杯食べながら、しかも効果的に減量できる、とっておきの作戦を伝授いたしましょう。

・朝食 <野菜と糸寒天のサラダ+おにぎりまたは冷やごはん>

・昼食 <茶碗蒸し+ほうれん草のゴマ油炒め+ご飯>

・夕食 <土手鍋+ご飯>

おにぎりや冷ご飯には、レジスタントスターチという食物繊維の効果を持つ成分が含まれています。糸寒天は水でさっと洗って戻して。トマト、セロリに食塩少々。茶碗蒸しには鶏肉、ギンナン、卵が入ってダシは煮干でとります。味付けには減塩しょうゆを使ってください。ご飯は最後に食べるようにします。カキの土手鍋の具は、お豆腐にカキ、白菜、ネギ、オクラ。みそ少々と砂糖、減塩しょうゆで味付けします。同様にご飯は最後に食べます。

いかがでしょう。ご飯も、できれば冷ご飯でよく噛んで食べます。卵や、魚介類だってあります。そして何よりかなりのボリュームがありますから満腹感を味わえますよ。ところがこれでカロリーのほうは総計でも1204kcal。成人男子(18~49歳)一日の必要量とされる2300kcalの約半分で一日がまかなえるのです。

もちろん、肥満解消にはカロリーは低いほどいいのですが、といって人間が生きていくために必要な最低ラインが決められています。これを、〝基礎代謝量〟と呼び、成人女性で一日1200kcal以上とされています。右の献立は、この最低ラインをクリアする範囲で質量ともに考え抜かれた最高の食べ合わせと言えるでしょう。

ポイントは寒天です。寒天の主成分は多糖類ですが、これは体内で消化酵素によって分解されないという特徴をもっていますので、いくら食べても体内を素通りしてしまします。満腹感だけを残し、おまけに行きがけの駄賃(?)として腸壁を刺激していきますので、便通をよくするという効果もあります。ビタミンはほぼゼロですが、その代わりカルシウムなどのミネラル類はたっぷり。ダイエット食品に多く利用されているのはそのためです。

そしてオクラ。これは、特有のネバネバに含まれるペクチン、ガラクタンなどが糖分の吸収を遅らせ血液中に溶け込んで血圧を下げる働きをします。高血圧や糖尿病の薬にも含まれている成分ですから、太りすぎの人はぜひたくさん食べて欲しい食品ですね。

だいたいにおいて、肥満の原因は過食、とくに夜間の過食が大敵です。

タンパク質はふつうにとってもかまいませんが、脂肪・糖質をうんと減らすのがコツですね。そして大豆製品、カキなどの貝類、海藻、緑黄色野菜など、なるべくカロリーの低いものを食べ合わせるのです。

でも一つだけお断りしておきます。この献立法は即効性を期待してもらっては困ります。時間はかかりますが、その代わり断食や薬物による減量法と違って、体に負担がかかりません。やせたはいいけど体を壊したでは、笑い話にもなりませんから。

ここであげた食物のカキ、豆腐、ネギ、オクラは日本の伝統食です。言い換えれば、日本人のすぐれた頭脳と健康を守り続けてきた食品であることを覚えておいてほしいものです。

太り気味の人は少しばかりの食事療法と意思さえあれば、比較的短い期間で標準体重にすることができます。

問題なのは、心臓病、糖尿病、高血圧症などの病気に発展していく可能性のある太りすぎの人です。こういう人は寒天や海藻類などほぼノンカロリー食でミネラルがたっぷり含まれている食品を中心に、良質のタンパク質・ビタミン類を食べ合わせることが必要です。

また、サツマイモもおすすめです。なぜかと言うと、サツマイモ100g当たりのカロリーは123Kcal。お米の同356kcalと比べるとおよそ3分の1にしかすぎません。(ちなみにジャガイモのカロリーはもっと少なくて100g当たり77kcal。ご飯の約5分の1弱に相当します)

その上、βーカロテン・ビタミンC・E・リノール酸が多く含まれていて病気に対する抵抗力がつき、若々しさを保つことができます。なかでもリノール酸は、どうしても食品からとらなければならない脂肪酸で、脳の働きを活性化させる大切な栄養素です。つまり、サツマイモは頭をよくする食品でもあるのです。

また、繊維が多く、これが血液中のコレステロールを取り除いたり、腸壁を刺激して便通を整える働きをしてくれます。なお、里芋はサツマイモの1/2とよりカロリーが低く、繊維も多いのでお試しください。

食べ合わせの知恵

<そば+コンニャク+鶏肉+からし菜>

そばのルチンが血管を強くし、太りすぎからくる高血圧を予防。コンニャクはほぼノンカロリーーなので最高。

<ぞうすい+白身魚+しんとり菜>

ボリューム感を出すために、野菜をたっぷり入れるとよいでしょう。

<サツマイモ+アサリ+ブロッコリー>

サツマイモはご飯の1/3とカロリーが低く、腹持ちもよい。貝類と野菜で不足する栄養素を補います。

<全がゆ+小松菜+エビ>

小松菜はおひたしでなく蒸したり煮物にすると、ビタミン損失が少なくてすみます。

出典:体にいいつもりが逆効果!やってはいけない「食べ合わせ」

著者: 栄養学博士 白鳥早奈英

発行者:青春出版社

サプリメントOEM製造ページ>>

ページトップ