二日酔いが心配ならフルーツをとる
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アルコール + 果物 (果糖)深酒をして気分が悪くなる体のメカニズムは前項でご説明しました。アルコールの分解を促すビタミンB1・B2を含む大根の葉を食べ合わせればよい、という話でしたね。
でも、もうすでに悪酔いしてしまったときどうするか。あるいは、家でお酒を飲むときは大根の葉を必ず食べるようにしているが、外で飲むときはつまみも限られてしまう、どうしたらいいか、と疑問をお持ちの方もいることでしょう。 そんなときに有効なのは、なんといっても果物が一番です。果物に含まれる果糖が有毒物質であるアセトアルデヒドを分解する、という大きな働きをするのです。 では、その作用をご説明しましょう。 アルコールが入り、アセトアルデヒドが異常に増えたところに、果物を食べることによって果糖が入ります。するとピルビン酸が増加して、アセトアルデヒドを無害なアセチルCoAに変えます。アセチルCoAが過剰になると、今度はオキサロ酢酸に変化します。 その結果、待ってましたとばかりに、アセチルCoAはオキサロ酢酸と協力し合い、クエン酸に変わり、クエン酸回路によって、体が必要とするエネルギーとなるわけです。 つまり、果糖が体内に入ることにより、アセドアルデヒドからアセチルCoAへの流れがよくなり、アルコールの燃焼度が増すので、結果として酔いを防ぐことができるわけです。 大根の葉をつまみにしているところはないにしても、たいていのバーやスナックなどには、フルーツの盛り合わせがメニューにあるものです。少し酔いすぎたかな、と思ったら、たっぷりととるようにしてください。また、レモンの輪切りをかじったり、レモンの絞り汁を水で薄めて飲むのも有効な手です。 出典:体にいいつもりが逆効果!やってはいけない「食べ合わせ」 著者: 栄養学博士 白鳥早奈英 発行者:青春出版社