花粉症とサプリメント
花粉症対策サプリメントのOEM製造でご了承いただきたいこと
当社では、過去に何度か花粉症対策サプリメントをOEM製造してきました。
それらのサプリメントの効果を確認すると、「花粉症の症状が軽減する」という効果は確認できましたが、「花粉症が発症しなくなる」というデータはありません。花粉症対策のサプリメントは、一部の方を除き「鼻水が完全に止まり、目のかゆみが止まる」ことはなく、症状が軽減されるという効果があります。
また、花粉症対策サプリメントは、花粉症が発症する1カ月前から摂取して、体質改善をしておくことが大切です。
花粉症対策サプリメントをOEM製造する前に、ご理解をお願いします。
花粉症の原因
花粉症の原因は、花粉がアレルゲンとなって、身体がアレルギー反応を起こすためです。
アレルギーを抑えるためには、理論的には、アレルギーが起こりやすい物質を摂取せずに、アレルギーを抑制する物質を摂取すると良いはずです。
まず、アレルギーに強い先生がおっしゃるには、カフェインは花粉症の症状を悪化させてしまうそうです。アトピーの人は、カフェイン抜きから生活を始めることが推奨されています。
以下、花粉症に効くとされる成分や、花粉症対策サプリメントでよく用いられる成分をご紹介します。もちろん、ここに記載されていない効果的な成分もあり、OEM製造をご契約いただいたお客様には、情報を開示するようにしています。
お茶
花粉症の症状を軽減してくれるお茶には、甜茶、ルイボスティー、なた豆茶などがあります。これらを大量に飲むことを進めている人もいます。花粉症の人がこれらのお茶を毎日飲んだときに、症状がピタリと止まる人と、ほとんど効果が見られない人に分かれます。
花粉症に効果的なお茶の開発をしたい人は多いことと思いますが、茶葉の原価や販売価格が安いので、利益が得られにくく、当社でのOEM製造ではコストが高くなってしまうため、花粉症対策のお茶の製造はおすすめしません。
DHA
DHAは、ヒスタミンなどのアレルギーを引き起こす物質を、体内で過剰に作らせないようにする働きがあります。
DHAの吸収率は、朝の方が高いらしいので、朝食に魚を食べることは理にかなっています。
乳酸菌
免疫細胞には、TH1、TH2があって、そのバランスが整っていたらアレルギー反応が少なくなることが知られています。ところが、肉食の多い生活をしていると、どうしてもTH2の方が多くなり、アレルギー反応を起こしやすい体質になります。
ある種の乳酸菌やビフィズス菌などを摂取することで、この免疫バランスを正常な状態に戻す効果が認められています。
代表的なヒト由来の乳酸菌としては、「KT-11」(ラクトバチルス・クリスパタス)があります。KT-11は、TH1とTH2のバランスを整えて、アレルギー改善の特許が取得されています。
また、KT-11の摂取によって、ウイルスやアレルゲンなどの病原菌を見つける監視カメラ的な働きをする受容体の数を増やすことができます。免疫細胞がアレルゲンや病原菌を見落とさずに捕まえやすくなり、免疫力が高まるようです。この受容体は、加齢とともに失われていくため、年齢とともにKT-11の摂取が望ましいと言えます。
ビフィズス菌
ビフィズス菌を摂取することで、乳酸菌を摂取することと同様の効果が得られることが知られています。
ビフィズス菌でのデータでは、2004年に花粉症患者40名に、スギ花粉飛散開始の約1カ月前から、一般的な乳酸菌やビフィズス菌で作られたヨーグル善玉菌入りのヨーグルトと、あるメーカのビフィズス菌(仮にビフィズス菌Aとします)を摂取したグループと、グループに分け、花粉症の自覚症状(目、鼻、のどの症状)や血中の炎症性マーカーを調べたところ、ビフィズス菌Aを摂取したグループでは、花粉症の自覚症状が緩和されたというデータもあります。
2004年の花粉飛散量は、例年の約10分の1であったため、例年よりも全国的に自覚症状が軽かったそうですが、そのとき、ビフィズス菌Aを摂取したグループでは、ビフィズス菌無しのグループと比べて、花粉症の症状が更に軽微に抑えられたという研究報告があります。
また、翌2005年、ビフィズス菌A単独の効果を調べるために、プラセボとビフィズス菌Aを用いた試験が実施されました。花粉症患者44名に、スギ花粉飛散開始の約1カ月前から、プラセボまたはのビフィズス菌Bを摂取してもらったところ、ビフィズス菌Bを摂取したグループの自覚症状は、プラセボ摂取群に比べて、「花粉症の症状が軽微だった」という結果が得られました。
(注:グラフはビフィズス菌のメーカー資料を参考に作成)
すべての乳酸菌やビフィズス菌が免疫力を高めるわけでないので、サプリメントに乳酸菌やビフィズス菌を処方する場合は、どの種類の乳酸菌またはビフィズス菌がどれだけ花粉症の症状を軽減するのかを知ることが大切です。
松ぼっくり
当社のサプリメント開発部担当が、松ぼっくり(松毬)から抽出した成分で、花粉症の症状が改善されるかをモニター調査したところ、とても効果がありました。
2008年に、その成分を用いたサプリメントを開発していましたが、その成分の原価が予定されていたサプリメントの販売価格に合わなかったため、商品化までには至りませんでした。
その成分を用いたら、販売形態にもよりますがサプリメントの販売価格は1瓶で¥5,000程度になりますが、現在であれば、¥5,000でも効果があればそれなりに需要は期待できると考えます。この成分を用いたサプリメントにご興味があれば、ご一報ください。
また、松ぼっくりではありませんが、今注目されている成分である、フランスの松から抽出された「ピクノジェノール®」にも、同じような花粉症の症状を軽減する効果が期待できます。
臨床試験は樺の木(ハンノキ)花粉アレルギー症が確認された被験者60 名に対し、二重盲検試験で行われました。ピクノジェノール摂取量は100 mgで、必要に応じて抗ヒスタミン剤の利用は可能という条件を付けました。
花粉症症状と血中樺の木花粉抗体量を調べました。
- 眼の症状:プラセボと比較して35% 改善しました。
- 鼻の症状:プラセボと比較して20.5% 改善しました。
- プラセボ群の被験者の50%は花粉症の症状を抑えるための抗ヒスタミン剤を服用しましたが、ピクノジェノール®の披被験者は1/3に当たる12.5% しか抗ヒスタミン剤を服用しませんでした
- 副作用の報告はありませんでした。
花粉の季節が始まる7週間前からピクノジェノール®を飲み始めるのが一番効果的との報告もあります。
漢方
症状が出てきたら、漢方「小青龍湯(ピンク19番)」を朝晩摂取すると良いとも言われています。しかし、内科の先生によると小青龍湯は「ずばり花粉症用ではない」そうです。
このコラムを書いている私自身が、実は花粉症で悩んでいたのですが、小青龍湯を2日間摂取すると、鼻水などの症状はほぼ出なくなった経験があります。ところが、花粉症の症状で悩む私の妻は、小青龍湯は全く効果がありませんでした。
このように、花粉症に良いとされるどの成分でも、効き目には個人差があります。
なお、漢方は医薬品に分類されるため、サプリメントのOEM製造には用いることはできません。漢方の処方は、医師や薬剤師にご相談ください。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌による効果や、ピクノジェノール®や松ぼっくりなどの植物エキスの効果など、花粉症対策のサプリメントの効果を求めて個性的な商品を開発したい場合は、プラネットにお問い合わせください。
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代表者 | 代表取締役社長 濱田 正也 |
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関連会社 | 株式会社プラネットプロダクツ |
取引銀行 | りそな銀行(赤坂支店) |