抜け毛予防
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海苔+カツオの刺身
髪の毛が多い、少ないというのは先天的なものが大きく影響しますが、でも抜け毛となると、これはほぼ栄養不足とみてよいでしょう。
毛髪の成分は、ケラチンというタンパク質とヨウ素が主です。そこでフサフサ美しい黒髪がお望みなら、タンパク質とヨウ素を充分にとらねばなりません。最高の効果があるのは、<海苔+カツオの刺身><湯葉+わかめの煮物><もずく+赤貝+黒ゴマ入り酢の物>などです。
海苔には、ヨウ素のほかβ-カロテン・ビタミンB1・B2・C・ニコチン酸が豊富です。カツオには必須アミノ酸が多く、頭髪のタンパク(ケラチン)源としてすぐれていますし、カツオの脂肪が髪の毛の黒さとツヤを保ってくれます・お刺身として食べるのは、吸収効率がいいからです。カツオの代わりならオイルサーディンでも結構です。
湯葉には、ほとんどの必須アミノ酸が含まれています。湯葉というとすぐ〝鍋物〟と思われがちですが、こうした日本古来の優秀な食品は、もっともっと私たちの日常の食卓にあげるべきですね。洋食のグラタンにだって、中華風の炒め物にだって、充分使える食品です。わかめはヨウ素の素として文句なし!
<もずく+赤貝+黒ゴマ>の食べ合わせはフケ症の人にぴったりです。
実はこれは、ある貿易会社の社長、Fさん(55歳)から教えられたものです。Fさんは、30代半ばからひどいフケ症に悩まされ、やがて髪の毛が薄くなってきました。知人のすすめで、郷里新潟県佐渡のエゴネリ(海藻の一種)を酢の物にして毎日食べ続け、最近はエゴネリがもずくに代わり、好物の赤貝を加えて食べるのだそうです。
50代半ばのFさんが、20年前の30代半ばのときよりも髪の毛が多く、黒々としているとは奥様の証言です。Fさんの場合は、頭部の血行不良も一つの原因でした。そのため髪の毛まで栄養素が充分に行き渡らず、脱毛の原因になっていたのです。
<焼き海苔+卵+レバーペースト>これはビタミンB2をとるための特別食です。フケ症の人は、頭皮の皮脂が酸化して炎症を起こし、角質層が次々とはがれ落ちていく病気なのです。これはビタミンB2の補給によって防げます。
脱毛にも、いろいろな原因があります。皮膚病や頭部の血行不良、フケ症が高じた炎症など、そして最も多いのが髪の毛に必要な栄養素が充分にとられていない一種の栄養失調などです。髪の毛はタンパク質からできているので何と言っても質のよいタンパク質をたっぷりとる心がけが最も大切でしょう。
カツオのほかに効果があるのは、マグロフレーク(サケ缶でもいいでしょう)や牛肉などです。
食べ合わせの知恵
<イカ+昆布>
イカは生で食べるのが最も消化がよい。5分間の加熱で消化率は16%低下します。
<鶏肉+ひじき>
必須アミノ酸のバランスがよい鶏肉とヨウ素、鉄の多いひじきが髪を守ります。
<マグロ+海藻>
すぐれたタンパク質を多く含むマグロとミネラルの多い海藻が髪を若返らせます。
<うずらの卵+もずく>
鶏卵に近い良質のタンパク質を含むうずらの卵とヨウ素の多いもずくは、髪に理想の食べ合わせです。
出典:体にいいつもりが逆効果!やってはいけない「食べ合わせ」
著者: 栄養学博士 白鳥早奈英
発行者:青春出版社