肝機能障害を引き起こすことも! -角化症薬+牛乳
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知らないと怖い!薬との飲み合わせにご用心
牛乳にはカルシウムが豊富に含まれており、その吸収率も良いのが特徴です。そのうえビタミンAやビタミンB群も豊富で、人間に必要な栄養素が吸収されやすい形で豊富に含まれています。牛乳のタンパク質は、肉や大豆などの加熱しなければ吸収されにくいタンパク質とは違い、そのままでも消化・吸収されやすくなっています。
カルシウムとリンを1:1とバランスよく含む牛乳は、体質的に問題がなければ、骨粗鬆症予防効果が高く、骨粗鬆症予防には毎日200mlの牛乳を飲むのが良いとされています。
角化症とは、皮膚のいちばん外側を覆っている硬い層=角質という層が、異常に厚くなった状態をいいます。普通は皮膚の角質ははっきり見えるものではありませんが、厚くなるとカサついて見えます。粉を吹いたような状態を「ひこうしん」(米ぬかの意)と呼びます。角質がさらに厚くなると、亀裂ができ、魚のウロコのように見えます。これを魚鱗癬(ぎょりんせん)といいます。こけが生えたように硬くなるものもあり、苔癬(たいせん)といいます。足の裏にできる踵の皮膚より硬くなった角化症が「たこ」です。角化症は塗り薬で治療するのが普通ですが、ひどくなってくると飲み薬も併用することがあります。また、顔面や手背(しゅはい)などの紫外線によく当たる皮膚の表面がカサカサして赤くなり、かさぶたができるようになった状態を日光角化症といいます。日光角化症は、皮膚の浅いところ(表皮)にとどまっている初期の皮膚ガンですが、その状態では転移の心配などはありません。日光角化症の治療としては、切除あるいは液体窒素による凍結療法が一般的でしたが、塗り薬での治療が可能になったそうです。
角化症薬として服用するチガソンという薬を牛乳と一緒に飲むと、薬の効果が非常に強く出てしまい、肝機能障害になることがあります。
出典:寿命を延ばす食べ合わせ、縮める食べ合わせ
著者:白鳥早奈英
発行者:祥伝社