腸の働きを活発にする食べ合わせ
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ヨーグルト+リンゴ –ビフィズス菌が活発に
ヨーグルトが腸の働きを高める乳酸菌を多く含んでいるのはご承知の通りですが、その働きをさらに高めてくれるのはリンゴです。
リンゴは果物ということで、生で食べるほうが良いと考えられていますが、リンゴに多く含まれているペクチンは実は加熱したほうが良いのです。リンゴペクチンは水溶性の食物繊維ですが、加熱することによって12~38倍にも増え、また繊維も強くなるので、より効果的に働くことになります。
ペクチンには整腸作用があり、大腸ガンを予防する効果もあるといわれています。
リンゴの皮がテカテカしているのは、防カビ剤のワックスが塗られているからではなく、リンゴ自身が含んでいるリノール酸が染み出たからです。農薬を使っていないリンゴ皮にはリンゴポリフェノールが多いので、普通に売られているリンゴでも、よく洗ってできるだけ皮ごと食べるようにしたいですね。ポリフェノールには抗酸化成分が多いのですから。
それから、リンゴは植物ホルモンのエチレンガスを含みます。植物ホルモンの多くは水溶性の物質ですが、唯一気体の植物ホルモンがエチレンガスです。とくにリンゴはエチレンガスを多量に放出する果物です。エチレンガスは。近くの植物の生長を早めますので、硬いキウイフルーツなどを一緒に入れておくと早く食べごろになります。
ヨーグルトとリンゴの食べ合わせは、リンゴペクチンが、腸の中で大きく膨らんで、長い時間腸内にいるので、ヨーグルトのビフィズス菌のエサになります。また、ビフィズス菌以外の、腸まで生きたまま到達しない乳酸菌でも、腸内の善玉菌のエサになり、腸が活発に働きます。
出典:寿命を延ばす食べ合わせ、縮める食べ合わせ
著者:白鳥早奈英
発行者:祥伝社